どうも、メンタルは決して強い方ではない、yanshiii.(@yanshiiidazo)です。
どんな人でも人生の中で一つや二つ、メンタルが追い込まれた経験をお持ちじゃないでしょうか。
時が経てば「あの時は大変だった」と自分の物語として語れるようになりますが、問題に直面している時はそれどころの話じゃないですよね。
僕も今となっては語れるようなエピソードが幾つかありますが、思い返してみると「あの時はよくメンタルが崩壊しなかったな」と感じることがあります。
決して僕のメンタルが強かったわけではありません。むしろ、どちらかと言えばメンタルは弱い方だと思います。
ただ、当時のことを思い返してみると、メンタル崩壊レベルに達する前に「正しい判断」を下せていたように思います。
この記事では、かつてメンタルが追い込まれたことが何度もあった僕が、何とかメンタル崩壊を避けられた理由についてお話したいと思います。
追い詰められたゆえに・・・

一般的には非常に優良な企業に見えるような会社にさえも、そこで働く人の中には仕事や人間関係などで悩みを抱える人が必ず存在します。
実際、僕の周りでも追い詰められてメンタルが壊れてしまった人々が少なくないです。
以下で3つだけその事例を紹介しようと思います。
上司と喧嘩して辞めた新卒
僕が新卒で入社した会社は、新入社員の定着率が非常に低い会社でした。
僕は最終的に約5年間その会社に勤めることになりましたが、新卒入社の社員としては長く続いた方なのでかなり“レア”な存在でした。
話を本題に戻すと、僕が入社してから2~3年後に新卒で入社した社員が2名いました。
仮に明るい性格の方をA君、おとなしい性格の方をB君とさせていただきます。
そのA君とB君の両名が入社間もない時期に与えられた仕事が「新規事業の開拓」。
新卒の二人だけで進めていくには色々と課題の多い仕事だと思いますが、とにかく彼らは自分たちなりに頑張ってアイデアを出して、活動していたように思います。
ほぼ毎日その二人は上司とミーティングをしていましたが、いつの日からか非常に険悪な雰囲気が漂い始めました。
詳しいことは定かではないですが、結局二人が考えたアイデアはほとんど採用されなかったり、想像していた社会人生活とは程遠い仕事の内容へのストレス、上司への不満などがかなり溜まっていたようです。
そして、ある時A君の方が上司と口論してしまい、退職。
元々意見をハッキリ伝えるタイプだったので、なんとなく予想ができていた結末ではありました。
B君にも思うところはあったはずなのですが、入社したばかりの会社を簡単に辞めるというのができなかったこともあり、我慢して会社に残りました。
しかし、その後も思うような結果が出せず、上司から細かいことを色々と言われることも多くなり、相当フラストレーションが溜まっていたようでした。
実際、飲みに行っても愚痴しか出ていなかったですし、日を追うごとにB君の目は死んでいきました。
B君は自分を完全否定されたような気持になっていたのかもしれませんね。
結局長いことはもたず、A君が辞めた数か月後にはB君も会社を去ることになりました。
ちょっと記憶が飛んでしまっているのですが、上司へ言い返して口論となったとか、確かそんな理由だったように思います。
B君は基本的に非常に穏やかな性格で、目上の立場の人に真っ向から言い返すようなタイプでは決してありませんでした。
実際のところはわかりませんが、今考えてみるとB君は明らかにメンタルの限界を超えていたように思います。
昔の部下
僕が5年勤めた会社を辞めて、グループ会社に転職した後のことです。
実は僕はその会社の責任者のような立場をやっていて、その時に部下だった子の話です。
立ち上げたばかりの会社でとにかく仕事を取ってこないといけない状況だったのと、従業員もほとんどいなかったので僕を含めかなり忙しい毎日を送っていました。
僕は責任者という立場だったこともあり、始発・終電帰りはまだ良い方で、家に帰れないこともしばしばありました。
部下だった彼もいつも遅くまで手伝ってくれたり、一生懸命頑張っていました。
しかし、やっていた事業がかなりレッドオーシャンの業界で、よくわからない新規参入の会社がそう簡単にうまくいくはずがありません。
新規顧客が獲得できても価格競争が激しいので、利益がかなり低い状況が続いていました。
そのため社長からは僕も含め、個別にかなり厳しく言われることが多かったと記憶しています。
その時期からだったと思いますが、その部下の子がよく遅刻したり体調を崩して会社に来れない日が続きました。
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彼がこんなことを言っていたのをよく覚えています。
「起き上がろうとしても体が動かないんですよねぇ~」
明らかに体に異常が起きていたと思います。
ただでさえ人が不足していたのでかなりの痛手だったのですが、両親からもかなり心配されているという話も聞いてはいましたし、うつのような症状も見受けられたので無理をさせることはできませんでした。
当時のことを思い返すと、彼は自分で自分自身を苦しめてしまっていたように僕は思います。
彼は自分の人生をどうにかしようと心機一転でこの会社で働き始めたので、様々なプレッシャーと闘っていました。
僕自身も人生で一番追い込まれていた時期でもあったので、何もしてあげることができませんでしたので、それは今でも苦い思い出として残っています。
機会があれば当時のことについて記事にしたいと思いますが、最終的にはその後、僕と彼は一緒のタイミングで退職することになりました。
あの時辞めていなかったら、さらに状況は悪くなっていたと思います。
あるプロジェクトで限界を迎えた人の話
これは現在の会社に入社して、ある大きなプロジェクトの関わった時の話です。
非常に規模が大きなプロジェクトだったので、各部門に責任者が割り当てられたのですが、その責任者たちを集めて毎朝進捗を確認する会議が開かれていました。
最もやるタスクが多い部門の責任者だった方は、ほぼ毎日のように外国人のプロジェクトマネージャーから質問攻めにあっていたと記憶しています。
しかも、全く英語がわからない方だったので通訳を介して意思疎通をしていましたが、その状況もきつかったのだと思います。
プロジェクトが発足して半年くらい経過して、明らかにその部門のタスクが進んでおらず訳の分からない状況になっていることが発覚しました。
関係のある他部門からもクレームが入ったり、その責任者の方もまともに寝れないことが続き、かなりストレスを抱えていたようです。
そんなある日にその方は自ら会社に「もう続けられない」と話をして、退職を願い出て一旦休暇に入りました。
後から聞いた話だと、心ここにあらずの日が長く続いていたようで、もう限界なんじゃないかと噂されていたようです。会話もうまくできないような状況もあったとか。
最終的には会社からは引き止めにあったようで、他部署へ異動となったそうです。
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限界まで逃げない人が多い

上記で紹介したような話は決して珍しい話ではなく、あらゆるところで似たような話を聞く機会があると思います。
そして、そんな話に出てくる人物たちの共通点はコレだと思います。
限界まで逃げない
この共通点を“責任感が強くて簡単にはあきらめない人”というとらえ方をすれば、確かにカッコいいと思うし、成功する人のように思えます。
しかし、物事には限度があり、世間では美化されて語られることが多すぎです。
「逃げない」という選択によって心と体の健康を害する、または最悪の場合は”死”につながるのであれば美化されるべきではありません。
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また、“自分の将来への不安”を感じている人も、逃げない人の特徴だと思います。
本当は逃げたいけど、以下のような理由で逃げない選択をする人が実は多いのではないでしょうか?
- 自分以外はできない仕事かもしれない
- 転職先が見つかるか不安
- 転職できても給料が下がるかもしれない
- 今よりもっとキツイ仕事しか残っていないかも
- 家族や友人に言えない
etc…
僕もすごいわかります。
僕もかつて転職を考えたとき、全く同じようなことを考えていましたので。
でも正直な話、大体余計な心配で終わると思います。大体どうにかなります。いやむしろ、好転することが多いです。
将来のよくわからない不安を抱えて逃げる選択をしないより、今限界を迎えそうならば逃げる選択をするべきじゃないですか?
実は早い段階での選択が、自分のためにも周りのためにもなっていたりします。
僕がメンタル崩壊を避けられた理由

上述したように、“限界まで追い込まれる前に早めに逃げる”という選択ができるどうかが大きいと思います。
しかし、自分の中で“逃げる”という選択が本当に良い選択なのか不安を払しょくできない場合がほとんどなので、実際に行動するためにはかなりの勇気が必要となり、結果的にズルズルと我慢の日々を続けることが多いです。
僕も”逃げる”選択を何度もしたことがありますが、やはり決断するまでには相当悩みました。苦しみすぎて、なぜか一人泣きしていることもあったほどです。
それでも遅かれ早かれ限界を迎える前に”逃げる”という決断を下せたのは、以下のような理由があったからなんですよね。
その1 違う世界を見たから
同じ職場の人としか話す機会がないと、外の世界がわからなくなることがあります。
忙しい職場であればなおさら日常生活が仕事ばかりになってしまい、外の世界との接触が極端に減ります。
そうなると怖いのが“自分の生きる道はこれしかない”というような視野が狭い考え方になることです。
また、ブラック企業勤務の人だと「これが当たり前の日常なんだよね…」だと勝手に解釈をして、気づかないうちに洗脳されている恐れもありますからね。
僕も仕事だけの毎日を送っていた頃は友達と会う機会も少なく、ただただ毎日終わりの見えないくらい道を一人で歩いているような感覚でした。
しかし、そんな僕を心配してくれたのかどうかは定かではありませんが、知り合いがちょっとした外国の人がたくさん集まるパーティーに誘ってくれました。
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当時はそんな機会もほぼなかったですから、「気晴らしに行ってみるか」と参加。
結果的にこれが僕の価値観を変える一つの大きな要因となりました。
その場ではプライベートの話、仕事の話などたくさん聞きましたが、とにかく共通して言えたのがみんな自由で楽しそう。
そして、今僕が送っている生活とは全く別世界のような毎日を過ごしている方ばかりだと認識しました。
「俺は何をやっているんだろう・・・」と疑問を持つことができたのは大きな収穫だったと言えますね。
苦しい毎日を送っている人は、ぜひ違う世界を積極的に覗いてほしいと思います。
“隣の芝生は青く見える”という言葉もありますが、本当に青い可能性も決して少なくないのです。
その2 読書
僕は幼い時から本を読む習慣がありまして、それは今でも続いております。
メンタルが追い込まれていた時期はめちゃくちゃ忙しかったので、始発や終電の電車に乗るような生活が続いていましたが、その電車を乗っている時間などに本を読んでいました。
電車で寝てもおかしくないくらい疲れていたのですが(実際、寝てしまうことも多々ありましたが…)、それでも読書だけはやめなかった理由は、純粋に読書が好きであったのと、今まで読書習慣のおかげで救われた経験が何度もあったからです。
昔、どこかでこんな言葉を聞いた(もしくは読んだ)ことがあります。
ほとんどの悩みの解決策は本に書いてある
長い歴史の中で多くの人が同じような悩みを持ち、それを解決してきましたが、本にはその答えが書いてあるということです。
潜在的に「この状況を変えないとまずい…」と考えていたような時期は、すがるように読書していたこともありました。
また、逆に考えることが嫌になって、現実逃避するかのように読書していたこともあったと思います。
いずれにしても、とにかく時間があれば本を読んでいたので、様々な考え方に触れることができました。
そのおかげで視野が狭まってしまうことは防げたと思います。

その3 両親
父親からは元々「大手企業に就職しろ!」と言われていたのですが、僕はどうしてもそれが嫌でベンチャー企業ばかり狙って就活していました。
大手とベンチャーどちらが良いかという話ではないのですが、ベンチャー企業に就職した当時の僕は決して整った環境で働いているとは言えなかったので、父親から「だから言ったろ」と言われてもおかしくない状況でした。
しかし実際は僕の下した選択に対して細かいことは言わず、基本的には選んだ道を黙認してくれました。
それが非常に救いだったと思います。
恐らく父親から何か言われていたら意地になってしまって、”逃げる”という選択ができなかったかもしれません。
また、母親の存在もありがたかったです。
昔から基本的にマイペースな人で、僕が何をしようとあまり気にしないタイプでした。
そのため、あまり深く干渉してくることもなく、余計なことを考えずに済みました。笑
最後に
何が“正しい判断”だったのかは、後になってから分かるものです。
いや、後になってからでも本当に“正しい判断”だったのか、わからないこともあります。
それほど”正しい判断”とは難しいもので人を悩ませるものですから、この記事のタイトルとは矛盾するようですが、いっそのことそんな細かいことは気にするのやめましょう。
そして、単純に自分が“ワクワクする”を選択してみてはいかがでしょうか。
“逃げる”選択ではなく、”ワクワクする”選択であればもっと簡単になりませんかね?
そして、ワクワクするような選択が実は正しい判断であったと後から感じることが、僕の経験からすると多いように思います。
まあ、今日はそんな感じです。