どうも、先日初めて冬山に挑戦したyanshiii.(@yanshiiidazo)です。
2020年末に低山ではありますが、檜洞丸(ひのきぼらまる)という丹沢山地西部にある標高1,601mの山に登ってきました。
今後は雪山にも挑戦していきたいと思っているので、まずは低山からテスト的にと思ってこの場所を選択しました。
登ってみた感想ですが、、、
「低山と言えど、冬山をなめちゃいかん!」
はい、まさにこの一言に尽きます。
決していい加減な気持ちで挑んだわけではありませんが、色々と後悔をすることがありました。
この記事ではこれから冬山登山に挑戦していきたい初心者の方向けに、冬山登山で後悔しないために押さえておきたいポイントを5つご紹介したいと思います。
僕の失敗した経験が誰かの参考になれば幸いです!笑
その1 装備を軽視しない

冬山登山で最も重要なことの一つが“装備”であると思います。
基本的に家を出発した後は装備を見直すことができないため、自宅での準備段階ですでに本番が始まっています。
春・夏・秋にも季節ごとの登山の難しさがあるとは思いますが、正直僕は冬の比でないと思います。
登山用品店の店員さんもよくこんなことを言いますよね。
冬山登山を本格的にするならば、装備は全て買い直す必要がある
もはや名言ですね。
ここでは装備に関して特に気をつけたい点について、4つ紹介したいと思います。
服装
まず装備の中で最も重要であろう服装。これはもはや誰も異論がないと思います。
先日の登山の際には、僕なりに色々な事態を想定して準備つもりだったのですが、甘いポイントがありました。
それが手袋と靴下です。
まず手袋に関してですが、山によっては服と同様にレイヤリング(重ね着)が必要になる場合があります。
今回は恐らく雪は積もっていないだろうという予想で、僕は冬用とは言い難い薄手の手袋で挑みました。
動いている時はさほど問題ないのですが、休憩中は手が寒すぎて普通にテンションが下がっていました。
靴下に関しては単純に薄すぎました。笑
このように意外と盲点となる部分に悩まされることがあるので、服装は本当に慎重になった方が良いと思います。
バーナー関係
僕は先日の登山の際、バーナー関係で2つの失敗を犯しました。
- 風対策
- ガス切れ
その日はあまり天気が良いとは言えない日で、風もかなり強かったです。
そんな環境で昼食の準備を開始したのですが、通常時であれば非常に速い速度で沸いてくれるお湯が全然沸かない。。。
よく見ると、「火が消えとる!!!」
そうなんです、風が強すぎてすぐに火が消えてしまっていたのでした。
しかも風対策も全然しておらず、何度もつけたり消えたりを繰り返しておりました。
そして、次の悲劇が“ガス切れ”です。泣
実はガスの残量に元々かなり不安があったのですが、見事に悪い意味で的中。
非常に固くてぬるいパスタを食べたとか、食べなかったとか。笑
冬山では温かい食べ物や飲み物が非常に重要です。
是非、この部分もぬかり無く事前準備してください。
ちなみに寒すぎると火がつかないバーナーもあるので、寒さに弱いバーナーを使っている人は要注意です。
一応、暑いお湯をボトルに入れて持っていきましょう。
ヘッドライト
僕は季節を問わず、ヘッドライトは必需品だと思っているので、必ずザックに入っています。
ただ、使わないまま終わることも多いアイテムなので、意外と持っていない人っているんじゃないでしょうか。
冬山でそれは絶対にNGです。
自分が思っている以上に冬山の日暮れは早いです。マジで早いです。
僕の友人はヘッドライトを忘れて後悔していました。
軽量化のしすぎ
最近は登山装備のUL(ウルトラライト)化が流行っていますよね。
確かに登山をするにあたって荷物の軽量化は非常に重要なことです。
軽量化することで体力の温存にも繋がりますし、快適に登山を楽しむことができます。
しかしながら、軽量化を重視しすぎると、本来必要であろうアイテムを持たないという誤った判断につながることがあります。
防寒着一枚を持たないという判断が命取りになるのが冬山です。
冬山においては特に過度な軽量化には気をつけたいですね。
その2 頂上でダラダラ過ごさない

登山の一つの楽しみが“山メシ”ですよね。
頂上で素晴らしい景色を見ながら、美味しいごはんを食べ、ゆったりとした時間を過ごす。まさに至福の時です。
しかし、冬山においてはそれが地獄の入り口となることも・・・
冬山の頂上は想像以上に寒いです。少し動きを止めただけで、急激に熱が奪われ始めます。
僕は先日の登山の時にそれを経験しました。
もはやゆっくりとごはんを食べてる余裕などなく、一刻も早く下山した気持ちでいっぱいでした。
ただ、調理が必要な昼食を用意してしまったため、結局頂上での滞在時間は約1時間半。大変後悔しました。
「冬山登山の昼食はカップラーメンが良いかも…」なんて思った出来事でした。
それに加えて、上述したように冬山の日暮れは想像以上に早いので、ダラダラしていると下山中に真っ暗になるなんて恐れもありますからね。
その3 レイヤリングとこまめな着脱

登山で注意しなければいけないのは低体温症とはよく言われますが、これを回避するためにはレイヤリング(重ね着)が重要なポイントになります。
服が濡れた状態だとその分体温は奪われ続けるため、低体温症につながりやすいのですが、こまめに服を着脱することでそれを未然に防ぐことができます。
冬山では特にこの服の着脱が重要な要素となってきます。
先日僕の友人の一人は登り始めた時と同じ格好のまま、汗がダラダラになるまでその状態を放置していたため、後でかなりの寒さを感じていました。
危ないですね。。。
着脱は確かに面倒ではあるのですが、濡れの原因である”汗”をかきにくい状態にすることが快適な登山のためには非常に大切ですね。
その4 いきなりレベルの高い山や長距離ルートに挑戦しない

春・夏・秋に難易度の高い山を登ったことがある場合や、長距離の登山経験があったとしても、冬山でいきなりそれをやるのは危険です。
冬山では凍結や雪が積もっている際にはアイゼンが必要だったり、ザックの重量や寒さで体力の消耗が激しくなる場合も多いです。
なので、自分の体力を過信するのは単純にやめた方がいいです。
登山経験が浅い人ほど自分の体力を過信する傾向にある気がするので、まずは低山から徐々にステップアップしましょう。
その5 天気のチェック

季節を問わず、雨や風があるときの登山は大変なことが多いです。
冬山の場合は特に厳しいです。
雨と風が強ければ想像以上に体温を奪われ、本当に命に関わる事態にもなりかねません。
天気を事前にチェックして、登山には厳しいコンディションだと思ったら、迷わず延期しましょう。
「ずっと前から予定を立てていたから・・・」
なんて声もあるかもしれませんが、大好きな登山を嫌いにならないためにも勇気を出して延期しましょう!笑
最後に
登山経験が豊富な人でも、
「あれを持っていれば良かったぁ~」
「こうすれば良かったな・・・」
みたいに後悔することが多いのが冬山です。
初心者であればなおさらそれが多くなるでしょう。
人は失敗から多くのことを学びますが、やらなくて良い失敗ってのもありますからね。
事前にできる限りのことは準備して、楽しい冬山登山にしましょう!
まあ、今日はそんな感じです。